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2016/06/17

Webサイトの決済に、Amazon Paymentsを実装した。 そうRuby On Railsで。

仕事でAmazon Paymentsを使って決済機能を開発したので、そのまとめ。

まとめ

報告書は最初に結論が大事。ということで、早速まとめ。
  • Amazonが提供しているDocumentやサンプルが豊富でとても助かった。
  • サーバーサイドとフロントエンド(JavaScript)の両方で実装する必要があったので、他の決済と比べると理解に時間がかかった。
  • 仕様はオープンだが、ネットでの実装事例はなくて、完成イメージを持てずに苦労することもあった。
    →この記事がその助けになったら嬉しい。
  • サイトのUXはすごく向上したと思う。個人的にAmazonをよく使っていることもあり、Amazonログイン→支払いはとにかく簡単。
  • Amazon Paymentsのアカウント開設前に、すぐに使えるテスト環境はないため、事前の技術検証がほぼできなかった。Ruby SDKをAPI通信をスタブして、コードはかろうじて動かせた。これが改善されたら、もっと導入するところが増えると思う。他の決済サービスは準備されていることが多いらしい。
    (もちろん、サンドボックス環境はある)
  • 決済サービスってどれを選べばいいの?って決めるまでは全然決められなかった。考えれば考える程、どれでも同じなような。でもとにかくAmazonログインのUXを優先して決めてよかったと思う。Paypal, WebPayとかは導入はいいと思う(事例やドキュメントが多い)けど、UXの向上は見込みないので。

決済機能とは?

有名なのはPaypal、その他にも最近はいろいろあって、結構群雄割拠。

去年くらいまではPaypalっぽい専門の決済サービスが多かったようだが、大手ECサイト(Amazon / 楽天 / Line ?)が参画して、今後はこっちに流れていくような気がする。

理由は、既にアカウント持っている人が多ければ、その人はすぐに支払いができるから。
ユーザーには、決済のUIはあんまり重要じゃないと思う。
また、使っているサービスで支払いできた方が安心感もある。Amazonはそれを謳ってもいる。

Amazon Paymentsって?

って動画を見ても、あんまり理解できないと思う。
要は、Amazonでログインボタン、Amazonでお支払いボタンを自サイトに埋め込んで、Amazonアカウントで支払いができるということ。

決めた理由:
  • UXの向上
    →Amazonでログインは効果があるはず
  • 支払い手数料
    →競合と比較して大体同じ
  • 運営者の使い勝手
    →Amazon Seller Centralという、Amazonマーケットプレイスと同じプラットフォームで、安定
  • 定期支払い
    →会員年会費の支払いに使いたかったので、必須

サービス名がところどころ、Amazon ログイン&ペイメント とかってなっていてよくわからなくなるけど、多分世界的に共通な名称がAmazon Paymentsで、日本のサービス名がAmazon ログイン&ペイメントってことのよう。

大差ないが、APIはログインとペイメントで分かれているので、一応気にしておく必要はある。Ruby SDKは同じような名前のメソッドだけど。

Documentが豊富

amazon.co.jpでは問い合わせしないとDocumentがもらえない(なのでここで公開することは適切でないと思う)
しかし、amazon.comでは普通に公開されているので、こちらを参照するといい。
Forumもあって、質問すれば、1日くらいで回答きた。

実装

動線がすごくわかりにくいけど、こんな素晴らしいモックが用意されていて、これにかなりお世話になった。
使ったRuby SDK(gem)はこちら。

詳細はインテグレーションガイドを参照してもらうとして、概要はこんな感じ。
  1. JS(JavaScript)でログインボタンと支払いボタンを実装。
  2. ボタンを押すと、AmazonのJSがアカウントを認証し、指定したコールバックURLにリダイレクト、クエリパラメータでアクセストークンがついてくる。
  3. アクセストークンを使って、ユーザー情報を取得したり、支払い処理を実行する。
今回は、調べながらで2週間くらいで基本的な実装はできた。
Ruby SDKを使ったモックを自分でも作ったので、参考にしてもらえるとうれしい。
HerokuでPreviewも提供していて(Readme参照)、実際にはログインできないが、Amazonのログインウィンドウが出てくるところまでは見ることができる。

おまけ

Ruby SDKを使わせてもらったけど、日本のサンドボックス環境のEnd pointが間違っていたので、Forkして修正した。よかったら、こちらをどうぞ。

あと、細かいハマりポイントなども、質問されればなるべく回答しますので、お気軽にコメントどうぞ〜

2016/06/13

Elasticsearch をRuby On Railsで。

タイトルのとおり、Elasticsearch をRailsで実装したので、そのまとめ。

やったこと


  1. RakeタスクでcsvなどのファイルからElasticsearchにIndexを作成
  2. 作成したIndexをModelで検索

コア部分のソースコード

https://github.com/Samemura/Elasticsearch-rails-example

解説

だいたいのことは、Githubを見ればわかるので、ここでは検索まわりを中心に紹介する。
今回はAmazon Elasticsearch Service を使ったが、基本はこちらの記事で全てまかなえた。
bool: { term: { 検索対象 => 検索する値 }} 
term を繰り返して、検索対象を追加する。

OR検索

bool: { should: { 検索対象 => 検索する値 }} 
should を繰り返して、検索対象を追加する。

NOT検索

bool: { must_not: {bool: { should: { 検索対象 => 検索する値 }}}
should を繰り返して、検索対象を追加する。

RANGE検索

range: {検索対象: {lte: 値}}
lte は以下。
この時にDateの値の場合は、きちんとフォーマットを定義しないと、範囲チェックできない。
        type: date
        analyzer: standard
        format: yyyy/MM/dd

ページング

{size: 件数},
{from: 開始件数}

ソート

{sort: {ソート対象: desc} }
desc は降順

集計

aggregations: {agg_hits: {terms: { field: 集計対象, size: サイズ } # size = 0 means Integer.MAX_VALUE. https://www.elastic.co/guide/en/elasticsearch/reference/current/search-aggregations-bucket-terms-aggregation.html#_size
集計結果を取得できる最大件数を指定する。0は無制限。よく使うのはTop10とか。

AWS認証

AWSのIAM認証でアクセスしたい場合は、こちらのGemを使えば簡単にできた。意外と情報は少なかったので、ハマった。