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2019/03/28

Eightは紙の名刺を駆逐するのかもしれない

Sansan株式会社が運営されている、Eight を最近使い始めてはまってるという話です。
使い始めた理由は、ただなんとなくで他の名刺スキャンアプリから乗り換えてみただけなのですが、使っていくうちに色々と便利なことに気づきました。

私の名刺交換に関する環境:

  • エンジニアなので、それほど名刺交換する機会はない。月に一回くらい。
  • とはいえ、イベントだったり新しい会社さんとお会いする時には結構使う。1度に10枚とか。

しばらくは、普通に名刺交換をして頂いて名刺をスキャンするのみだったのですが、ある時名刺を切らしてしまい、その日をEightでなんとか乗り切ったというのが、話の主題です。



自分の名刺なしで名刺を交換する


具体的には、以下のような手順で名刺交換をしました。

  1. 相手の名刺をもらう。
    この時に、Eightの名刺画面を出して自己紹介すると、名刺交換しているっぽくなれる。
  2. Eightでスキャンする。
  3. スキャンした相手に、自分の名刺を送る。

この方法で、自分の名刺がなくても相手と名刺に相当する情報を交換することができ、せっかくの出会いの機会を無駄にせずにすみました。



ポイント


「3.スキャンした相手に自分の名刺を送る」が大事な部分で私のAndroidで行った操作から推測すると、以下のようなことが行われているようです。

  • スキャンした際に、「自分の名刺を送る」を押すと名刺スキャンが完了したタイミングでEightから私の名刺情報がメール送信される。
  • このメールを相手が開くと、「相手が開きました」というような通知が来る。
  • 相手もEightユーザーだと、「Eightでつながりますか?」というメニューに変わる。


正しい情報を探しましたが、公式の情報でも正確には分かりませんでした。(Android / iPhoneで挙動が変わるようです)

その後に、自分の違う名刺(異なるメールアドレスの記載されたもの)で試してみましたが、メールが送信されなかったのでEightのサポートに問い合わせてみました。
結果としては、よく分からずという感じだったので、あまり安定して使えるようなものではないのかもしれません。(サポートの対応自体は、レスも早くて好印象ではありました。)



考察


今回の使い方ですごいと思ったのが、
紙の名刺とデジタルプロフィール(Eightアカウント)の溝を埋めることができる、
という点です。
革新的なサービスができても、既存技術から乗り換えるにはかなりの障壁があり、結局のところ便利だけど一部の人しか使わないという世界感の隔離が起こりがちですが、紙の名刺の人にも優しく、デジタルプロフィールを使う人にも優しく、結果デジタルプロフィールへの移行が進んでいくという、とても良いサイクルが回り始めていることにとても感動しました。
いかにして、既存技術からの移行を促すのかは新しいサービスの命題と言えるので、参考にしていきたいと思います。



補足


3年前にも考察された方がいました。
https://note.mu/soutaros/n/ncf2b6e5bb5b4

個人的には、なんでもできるスマホというデバイスに機能を集約しすぎると、すぐに使えなくなので、デジタル名刺のようなデバイスが1つあればもっといいのかもしれません。

もしくは、Googleアシスタントで「名刺スキャンして」とか。



蛇足の蛇足


EightのWebサイトのイメージ動画(ページ開いて最初にある)、地味に面白くてつい見てしまいました。
新入社員研修で、アイスブレイク的にやってみるのも面白そう。